令和6年度シラバス

シラバス

科目 公共
学年 1学年
共通・選択 共通
教科 公民
単位数 3
科目の目標
学校教育目標 知識・技能 思考・判断・表現 学びに向かう力・人間性等
理解力 生活力 分析力 表現力 関心力 受容力 向上力
科目で育成する
資質・能力
現代社会の基本的な事柄や、学び方を理解し、その知識を身に付けている。 現代の課題を理解し解決する力を身に付ける。 現代社会の基本的な問題を広い視野に立って多面的・多角的に考察する 社会の変化やさまざまな考え方をふまえ、その過程や結果を適切に表現している 現代社会の基本的問題などに対する関心を高め、意欲的に課題を追求しようとしている。 基本的な問題に関する諸資料を、メディアを通じて収集しようとしている。 有用な情報を適切に選択して、効果的に活用する学び方を身につけようとしている。
評価の観点
Bの規準
現代社会の課題について、幸福、正義、公正の観点から多面的・多角的に考察し、理解することができる。 現代社会の課題について、幸福、正義、公正の観点から多面的・多角的に考察し、適切に表現することができる。 現代社会の課題について、これまでの学習内容を効果的に活用して考察しようとしている。これまでの学習をもとに、現代社会の課題を自己の生き方と結びつけて考察することができる。
評価の方法 小テスト
ワークプリント課題提出
小テスト
課題(ワークシート)提出
ノート提出
課題(ワークシート)提出
年間指導計画
単元 学習内容 配当時数 特に重視する資質・能力 評価の観点と規準

公共的な空間をつくる私たち
①社会に生きる私たち
②個人の尊厳と自主・自律
③多様性と共通性
④伝統文化とのかかわり
⑤自立した主体をめざして
6 【関心力・受容力・向上力】・社会に参画する自立した主体とは,孤立して生きるのではなく,地域社会などの様々な集団の一員として生き,他者との協働により当事者として国家・社会などの公共的な空間を作る存在であることを理解する。
・公共的な空間において社会に参画する自立した主体となるために,青年期を生きる私たちは,何を考え行動すればよいかを理解する。
・公共的な空間で生きていくために必要なこととして,個人として尊重されることや,対話を通して他者を理解することを理解する。
・伝統や文化と,自らの行動様式や考え方との関係について理解する。
・生涯にわたって学習していくことの意義を考える。
【知識・技能】自らの体験などを振り返ることを通して,自らを成長させる人間としての在り方生き方について理解している。【思考・判断・表現】公共的な空間と人間との関わり,個人の尊厳と自主・自律,人間と社会の多様性と共通性などに着目して考えている。

公共的な空間における人間としてのあり方生き方

①人間と社会のあり方についての見方・考え方
6 【理解力・生活力・分析力】・古今東西の先人の取り組み,知恵などを踏まえ,社会に参画する際の選択・判断するための手掛かりとなる概念や理論を理解する。
・選択・判断の手掛かりとなる考え方を活用し,環境保護や生命倫理など実社会の問題を考える。
【知識・技能】選択・判断の手掛かりとして,行為の結果である個人や社会全体の幸福を重視する考え方や,行為の動機となる公正などの義務を重視する考え方などについて理解している。【思考・判断・表現】幸福,正義,公正などに着目して考えている。

公共的な空間における基本的原理

①人間の尊厳と平等,個人の尊重
②民主主義と法の支配
③自由・権利と責任・義務
④日本国憲法に生きる基本的原理
7 【理解力・生活力・分析力】・古今東西の先人の取り組み,知恵などを踏まえ,公共的な空間における基本的原理を理解する。
・人権保障のあゆみや世界の政治体制,日本国憲法などを通して,公共的な空間における基本的原理が,現代社会でどのような形で生かされているかを理解する。
【知識・技能】・各人の意見や利害を公平・公正に調整することなどを通して,人間の尊厳と平等,協働の利益と社会の安定性の確保を共に図ることが,公共的な空間を作る上で必要であることについて理解している。
法や規範の意義と役割  
①私たちと法
②法と基本的人権
③自由に生きる権利と法・規範
④平等に生きる権利と法・規範
⑤安全で豊かに生きる権利と法・規範
⑥法をよりよいものにするための権利
7 【関心力・受容力・向上力】・法やルールを定める時には,どのようなことに配慮する必要があるかを理解する。
・身のまわりの偏見や差別・不平等,自由権が保障されていない問題について理解し,その解決策を考える。
・安全で豊かに生き,法をよりよいものにするための権利や,それを実現するための法・規範を理解する。
【知識・思考・判断・表現】法や規範の意義及び役割に関わる現実社会の事柄や課題を理解している。・中学校までに学んだ知識もふまえ,幸福,正義,公正などに着目して,多面的・多角的に考察し,表現している。
契約と消費者の権利・責任

①さまざまな契約と法
②消費者の権利と責任
7 【理解力・生活力・分析力】・契約が対等な当事者間の合意といえるための条件を理解する。
・なぜ契約が生まれ,契約を守ることが大切なのかを理解する。
・消費者と事業者を対等な立場に置き,消費者主権を実現するために,消費者に関する法律が定められていることを理解する。
【知識・技能】契約と消費者の権利・責任に関わる現実社会の事柄や課題を理解している。【思考・判断・表現】18歳成年をふまえ,契約に関する知識や問題を身近なこととして捉えて考えようとしている。
司法参加の意義  
①裁判所と司法
②国民の司法参加
6 ・個人や社会の紛争を法に基づいて公正に解決するために必要なしくみと,国民が果たすべき責任を理解する。
・なぜ裁判所が必要なのか,司法権の独立や裁判所のしくみ,最高裁判所の違憲審査権から理解する。
・国民の人権を保障するための司法制度や,裁判員制度について理解する。
【知識・技能】・裁判所の役割や裁判員制度について理解している。【思考・判断・表現】政治分野の国会・内閣のしくみとも関連させ,幸福,正義,公正などに着目して,多面的・多角的に考察し,表現している。
政治参加と公正な世論形成 ①私たちと選挙
②選挙の現状と課題
③世論の形成と政治参加
④国会と立法
⑤内閣と行政
⑥地方自治と住民福祉
6 【関心力・受容力・向上力】・民主政治を推進するために,私たちが果たすべき責任を理解する。
・主権者である国民と国会・内閣の関係を理解する。
・地域社会の課題に,私たちの意思を反映させるにはどうすればよいかを理解する。
【知識・技能】議院内閣制や国会・内閣の現状と課題を理解している。【思考・判断・表現】中学校までに学んだ知識もふまえ,幸福,正義,公正などに着目して,多面的・多角的に考察し,表現している。
国際社会と国家主権  
①国家と国際法
②国境と領土問題
③国際連合の役割と課題
6 【理解力・生活力・分析力】・主権国家が並び立つ国際社会は,どのように成り立っているのかを理解する。
・領土問題の背景と現状を理解する。
・国際社会の平和と安定を維持するための国際連合の取り組みを理解する。
【知識・技能】国際社会と国家主権に関わる現実社会の事柄や課題を理解している。国境と領土問題について理解している。
日本の安全保障と防衛  
①平和主義と安全保障
②日本の安全保障体制の変容
③核兵器の廃絶と国際平和
6 【理解力・生活力・分析力】・日本国憲法の平和主義の下,私たちが果たすべき責任を理解する。
・日本の安全保障体制の変容とその背景にある国際社会の変化を理解する。
・軍縮に向けて国際社会や私たちには何が必要かを考える。
【知識・技能】日本の安全保障と防衛に関わる現実社会の事柄や課題を理解している。
国際社会の変化と日本の役割

①今日の国際社会
②人種・民族問題と地域紛争
③国際社会における日本の役割
6  【理解力・生活力・分析力】・国際平和を実現するために必要な日本の役割を理解する。
・今日の国際社会の特徴について理解する。
・人種・民族問題と地域紛争の背景,現状を理解する。
【知識・技能】国際社会の変化と日本の役割に関わる現実社会の事柄や課題を理解している。【思考・判断・表現】冷戦終結後の国際社会の変化や現状について理解し考えることができる。
雇用と労働問題
①私たちと経済
②労働者と権利
③労働環境と課題
6 【理解力・生活力・分析力】・少子高齢化による労働力不足が問題となるなか,活発な経済活動と労働者の働きやすさを共に成り立たせるために必要なことを理解する。
・経済の基本的なしくみを理解し,経済的意思決定が将来の選択に役立つことを理解する。
・労働者を守るための法や権利を理解する。
・労働問題やその背景にある社会の変化を理解する。
【知識・技能】経済の基本的なしくみや考え方を理解している。・労働に関わる法や権利を理解している。
社会の変化と職業観
①日本経済のこれまでとこれから
②技術革新の進展
③現代の企業
④中小企業の現状と役割
⑤日本の農林水産業 ・グローバル化・情報化
6 ・少子高齢化が進む現代社会において,将来の働き方をどう考えていけばよいか理解する。
・第二次世界大戦後から現代までの日本経済のあゆみと,現代の経済の課題を理解する。
・情報化の進展が日本経済や中小企業・農林水産業の課題の解決にどのようにはたらいているかを理解する。
【知識・技能】・社会の変化と職業観に関わる現実社会の事柄や課題を理解している。【思考・判断・表現】戦後の日本経済のあゆみについて理解し,現代の課題について考えることができる。
市場経済の機能と限界
①市場経済と経済運営
②市場のしくみ
③経済発展と環境保全
④国民所得と私たちの生活
⑤経済成長と国民の福祉
6 【理解力・生活力・分析力】・公正で自由な経済活動を通して,市場が効率的な資源配分を実現できるしくみを理解する。
・経済における政府の関わり方について,どのような考えがあるのか理解する。
・市場における需要と供給の関係について理解する。
・市場の失敗の例の一つである公害について,その種類や対策の取り組みを理解する。
・国民所得や景気変動を理解し,私たちが豊かに暮らすための指標について考える。
【知識・技能】市場の基本である需要と供給との関係について理解している。公害問題と環境保全について理解している。【思考・判断・表現】国民所得や景気変動の種類やしくみについて理解し、現代の経済状態を考えることができる。
金融のはたらき  
①金融の意義と役割
②金融のいま
6 【理解力・生活力・分析力】・経済において,金融市場はどのような役割を果たしているのか理解する。
・中央銀行は日本経済の状況に応じて,どのような金融政策をとっているのかを理解する。
・社会の変化が,金融にどのような影響を与えているのかを理解する。
・投資の意義や投資に必要な考え方を理解する。
【知識・技能】金融のはたらきに関わる現実社会の事柄や課題を理解している。【思考・判断・表現】金融機関の役割と金融政策,金融における技術革新について,生活との関わりのなかで理解し考えることができる。
財政の役割と社会保障
①財政のしくみと租税
②日本の財政の課題
③社会保障と国民福祉
④これからの社会保障
6 【理解力・生活力・分析力】・少子高齢化が進むなかで,財政や社会保障を持続可能なものにするために,政府はどのような役割を果たしていくべきなのかを理解する。
・財政の意義やしくみ,日本の財政の課題を理解する。
・社会保障の意義やしくみ,日本の社会保障制度の課題を理解する。
【知識・技能】財政の役割と社会保障に関わる現実社会の事柄や課題を理解している。【思考・判断・表現】少子高齢化・人口減少などの社会背景をふまえ,幸福,正義,公正などに着目して考えている。
経済のグローバル化  
①国際分業と貿易
②国際収支と国際経済体制
③外国為替相場の動き
④グローバル化する経済
⑤地域的経済統合
⑥国際社会における貧困や格差
⑦地球環境問題
⑧資源・エネルギー問題
⑨国際社会のこれから
6 【関心力・受容力・向上力】・経済がグローバル化するなかで,貧困や格差などの問題を乗りこえ,すべての人が幸福に暮らすために,国際社会や私たちがどうあるべきか考える。
・自由貿易と保護貿易の違いについて考え,自由貿易を進めるための国際機関の機能と役割を理解する。
・外国為替相場の変動がおよぼす影響やその要因について理解する。
・国際社会における貧困や格差の原因を理解し,発展途上国の経済成長のために何が必要かを理解する。
・経済発展の負の影響として,地球環境問題や資源・エネルギー問題を理解する。
【知識・技能】円高・円安のしくみと影響について具体的に理解している。【思考・判断・表現】国際社会の貧困や格差の問題の解決について,自分自身の問題として理解し,解決よう考えることができる。。
持続可能な社会づくりの主体となる私たち ①排出権取引を考える~地球環境問題
②ベストミックスを考える~資源・エネルギー
③ゲノム編集を考える~生命倫理
④インターネットによる投票を考える~情報
⑤フェアトレードを考える~国際社会の課題
6 【理解力・生活力・分析力】・持続可能な地域,国家・社会及び国際社会づくりに向けた役割を担う,公共の精神をもった自立した主体となることに向けて,幸福,正義,公正などに着目して,現代の諸課題を探究する活動を行う。 【知識・技能】地球環境問題,資源・エネルギー問題,生命倫理,情報,国際社会の課題に関して,これまで学んだ内容や課題を解決するための知識を理解している。